第55回ペーシング治療研究会を開催するにあたって
この度、第55回ペーシング治療研究会の当番世話人を拝命し、2022年8月27日(土)に岡山市のアークホテル岡山にて開催させて頂くこととなりました。
本研究会は1988年に始まり、30年以上の歴史のある会です。プログラマ操作実習や植込み手技実習などの実臨床に役立つハンズオンセッションなどが充実しており、デバイス治療に関わる医師・メディカルプロフェッショナルの皆様にとって、明日からの診療の一助となる研究会であると考えております。
今回のテーマは、「基礎からやり直す かゆいところに手が届くデバイス治療」といたしました。自身の勉強してきた過去を振り返ってみますと、デバイス治療に関して体系的に纏めた書物などは殆どなく(あるにはあったのですが、手に取っただけで心が折れ、読み始めたとたんに眠気に襲われそうな物凄く分厚い洋書くらいでした)、学会・研究会や論文・書籍を介して統合されていない断片的な知識をとにかく集めに集めては、日常で実践し、そこでまた得られた知識を何とか組み合わせて、日々やり過ごしている状態で、常に何となく自信のない感じが拭えませんでした。同じような経験をされている方も多いと思われますが、このようなやり方は、お財布にも家庭生活にも精神衛生にも優しくないと思われます。そこで、今回の研究会では、デバイス治療に関して、「大事なことなので一度は気になって調べてはみたけど、結局よく解らないので、そういうものなのだとよく解らないままにしてしまっている事柄」を中心に、エキスパートの先生方に基礎から解りやすくご解説いただき、お財布にも家庭生活にも精神衛生にも優しい、体系的な知識や技術習得の絶好の機会となれればと考えております。
中国四国地方での開催は実に7年ぶり、岡山での開催は初となりますが、現地で開催できることを願うと伴に、皆さんにOn-Siteでお会い出来ることを念じてご挨拶に代えさせていただきます。
第55回ペーシング治療研究会 当番世話人
飛梅威(社会医療法人川島会 川島病院 循環器内科)
今井克彦(呉医療センター・中国がんセンター 心臓血管外科)
第55回ペーシング治療研究会 事務局長
有道真久(心臓病センター榊原病院 臨床工学科)